Archive for the ‘本’ Category
ビッグブラザーはコンピュータ? - 「その数学が戦略を決める」
全ての人民が偉大なコンピュータによって制御され、人の意思がその価値を失った未来。そんなSFは幾つもありますが、いつまでもお伽噺として笑ってはいられない。そんな気にさせられるのが、本書「その数学が戦略を決める」です。
原始の心の声 - 「リスクにあなたは騙される」
ここ最近、ちゃんと自分で考えることの重要性を訴えかける本が増えてきた印象があります。脳トレや自己啓発本ブームも、会社や国が自分を守ってくれるとは思えない…そんな不信感を反映したものなのでしょうか(年金なんかは、自分たちの親のために払ってると思うしかないですねぇ)。
そんな中、特にリスクというものにどう向き合っていくべきなのかを論じているのが、本書「リスクにあなたは騙される」です。
作れるものは見えるもの - 「アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ」
むかーし、「ムー」とか「マヤ」とか、所謂オカルト・超自然系の雑誌を時々呼んでいたことがあったのです。その中でもワクワクして読んだのは、UMAではなくUFOでもなく陰謀論でもなく(そういうのもキライじゃないですけど)オーパーツに関するトピックでした。
本書「アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ」で扱っている機械は、一見まさにオーパーツ、時代に合わない工芸品です。
広がる「者」間距離? - 「マイクロトレンド」
最近のポップスをあまり聞かなくなって久しい私ですが、ここ5~6年、超大ヒットな楽曲の話もあまり聞かない気がします。えーと、例えば「どんなときも」とか「君がいるだけで」みたいな、朝から晩まで休みなく流れてるなーみたいなやつですよ(古いよ)。
本書「マイクロトレンド」は、そのようなインフルエンザ以外の「大流行」が起き辛くなってきている事情と事例を示してくれる本です。
ちなみに上のキャラクタは塊魂の王子です。小さいカラダで大きく転がす、まさに本書にピッタリだ!(自画自賛)
科学者の人間模様 - 「そして世界に不確定性がもたらされた」
量子力学の理論が知りたいなら、多分ブルーバックスの本を数冊読むのが判りやすいのではないかと思います。本書「そして世界に不確定性がもたらされた」は、むしろ人間模様を読む本と見つけたり!(勝手に)
科学者だって、好きなやつも嫌いなやつもいますよ!にんげんだもの!
共食いの罪と罰 - 「眠れない一族」
一時期、吉野家にプレミアムがつくほどの騒ぎになったBSEですが、最近は報道される機会も減り、気にされることも少なくなってきました。どうやらBSE検査も緩和される方針みたいです。
そんなBSEの原因と言われる異常型「プリオン」タンパク質がどのような経緯で発見されたのか、プリオンによって引き起こされた病気の歴史や、そこに関与した様々な人物の活動を語った本が、本書「眠れない一族—食人の痕跡と殺人タンパクの謎」です。
物事を認識し、関連づけること - 「数字力」養成講座/「発見力」養成講座
私もこの現代社会で日々蟻の如く働くサラリーマンの端くれなので、こういう「ビジネスマンのための」みたいな惹句には弱いのです。メロメロです(古)。
泣いても笑っても、同じ空 - 「余命半年」
甘いものばかり食べて運動もしないので、大病するのもそう遠いことではないのでは…と戦々恐々とする昨今(大仰)。
本書の著者の大津さんという方は、私と同年齢なのですね。この人に限らず、同じ年代の人たちが日々様々なものごとと向き合い、深く考えを巡らせているのだということを、些かの焦りとともに再認識した次第。
心理学と紙一重 - 「経済は感情で動く」
「松・竹・梅」があれば、「竹」を選ぶ。FXでちょっと負けると、損を取り返そうと追銭して損を増やす(しくしく)。そんな私の行動を説明してくれるのが、行動経済学というものらしい…。
ちょっと前に手に取って読んだ本のうち、2冊が行動経済学に関するもので、今更ながらに流行っているのを認識したり。これはそのうちの一冊です(もう一冊は『予想通りに不合理』)。
フェルミさんの概算アプローチ - 「地頭力を鍛える」
最近は「××力」というコピーを使った書籍が多いですね。やっぱりキャッチーだからでしょうか。
私は比較的簡単に吊られる方なので(ミーハー)、平積の表紙に見つけた「地頭力」や「フェルミ推定」って何じゃいな、と手に取ってみたのでした。