非機能要求グレード
NTT-DATAなどベンダ大手6社が検討を進めているという「非機能要求グレード」が公開され、現在パブリックコメントを募集中だそうです。
いつも非機能要求(非機能要件)の合意に関する議論は難しくなるものですが、その状況を何とかしようという試みのひとつですね。
「グレード」というだけあって、非機能要求の個々の項目ごとにレベルを設定して、それを顧客・ベンダが共有することで、非機能要求を明確に合意できるようになることを狙っています。
個人的に工夫されてるなぁと思ったのは、扱うシステムの非機能要求を明確にする最初のステップとして、まず3つのモデルシステムを叩き台として提示している点です。
- 社会的な影響が殆ど無い
- 社会的な影響が限定される
- 社会的な影響が極めて大きい
当然ながら社会的影響が大きくなるにつれて、非機能要求も高度なものが求められるようになります。まずは、自分たちの扱うシステムがこれらのどれに近いかを考えるわけですね。そこから、個々の非機能要求の項目について具体化していきます。
参加企業からしてインフラを売りたいところが集っているので、システム基盤にフォーカスしてはいますが、非機能要求の項目を広く網羅していることに加えて、このように使うプロセスを意識した定義が行われているのは素晴らしいですね。
非機能要求の合意について興味がある向きには、とても参考になると思います。
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