物事を認識し、関連づけること - 「数字力」養成講座/「発見力」養成講座
私もこの現代社会で日々蟻の如く働くサラリーマンの端くれなので、こういう「ビジネスマンのための」みたいな惹句には弱いのです。メロメロです(古)。
両方ともベストセラーなだけあって、平易な文章でするすると読める内容でした。
「発見力」とは、日々の生活や仕事の中に存在する重要なことに気付き、それを自らの糧としていく力のことで、「数字力」とは、数字を把握し、数字を使って表現するという、ビジネスマンとして重要な数字を利用する力のことをそれぞれ指します。これらの書籍では、それらを身につけ、実践するためのステップや身につけるべき習慣を説明しています。
こういう本の場合、無意味な説明になっているものが時々あります。本書のような内容なら、例えば「発見力を高めるには、まず物事に関心を持つことが大切だ」「発見力を身につけるためには、まず物事に関心を持つ力を身につけよう」…なんて書いてあったりするやつです。それをどうやって身につけるのか知りたいんだけどなーってなりますよね、こういう場合。
これら2冊の場合、その辺りはある程度具体的に実践できる「習慣」として説明してくれる部分もあります(無い部分もありますが)。例えば上記の例だと、「嫌でも多少無理して新聞を毎日通して読んでみよう」とか、「日経新聞の経済指標をチェックし続けてみよう」とか。まあ、実践できるかが大きな違いを生むんでしょうなぁ…(実践してない人)。
「発見力」や「数字力」ですが、名前は違いますが根底の考え方は同じようなものだと思いました。日頃から関心を持ったものを観察し、その変化に敏感になること。観察を通して気付いた複数の事象を関連づけ、そこから導かれる仮説を(間違ってても良いから)考えてみること。それをまた観察を通して確認してみること。このサイクルが回せるようになることが重要だ、と言っているのですね。
特に著者は、「関連づける」というのを重視していると感じました。著者の方は経営コンサルタントですが、経済系の本も執筆されているようで、ああーそれっぽいかも、と(個人的にはマクロ経済の話なんて、「風が吹いたら桶屋が儲かる」を大層に論じているようにしか思えない…)。
内容もちょっとした問題付きなので、仕事モードとの切り替え用、電車通勤の友としてもおススメです。
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